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シルクロードの敦煌と万里の長城を自転車でたずねて


自転車キャラバンツアーに参加

 このツアーは、シルクロード雑学大学(長沢法隆さん主催)の企画で行われているもので、旅の趣旨に4つのテーマが掲げられていた。
 ・敦煌を中心に玄奘三蔵法師の足跡に触れながら、「嘉峪関」から「玉門関」を自らの脚力で楽しむ
 ・敦煌の莫高窟から見えるシルクロードの交流を再確認
 ・砂漠の風に吹かれてシルクロードを体感する
 ・自らの脚力で巡る敦煌周辺の主な遺跡から西域への入り口でのドラマを思う
 …というもの。

 このツアーを知り、私にとってとても魅力的なテーマに感じられ、すぐに参加を決めた。 

 こうしたツアーがシルクロードに沿って、単発で実施されているが、今回のような企画とは別に、シルクロード雑学大学本隊は、主目的であるローマまで約15000キロを、20年かけ自転車で走ろうと、1993年以来毎年、区間を区切り実施されている。ほぼ20年に近い年月がたち、2012年4月にローマへゴールした。

シルクロード雑学大学へのリンク


主な行程


 北京オリンピック開催を翌年に控え、活気溢れる07年の11月に訪問

1日目:成田〜上海〜西安

2日目:西安〜嘉峪関

3日目:嘉峪関…赤金…玉門鎮

4日目:玉門鎮…安西

5日目:安西…莫高窟

6日目:敦煌…玉門関

7日目:莫高窟と鳴沙山

8日目:敦煌〜西安

9日目:西安〜上海〜成田

訪問したところ:中国・甘粛省の敦煌

上海で国内線へ
西安で一泊
再び嘉峪関まで空路
嘉峪関〜自転車で〜敦煌へ

中国地図


道々のスナップ

兵馬俑 西安の空港 嘉峪関楼 万里の長城
西安郊外の兵馬俑坑博物館を見学する。他の建物の兵馬俑も含めると約7000体を数えるという。 西安の空港から敦煌方面に向かう飛行機は座席数50ほど。いかにもローカルの感がする。 嘉峪関には嘉峪関楼、桑遠楼、光化楼の3つの楼閣がある。東西の出入り口の上に造られている。 嘉峪関の城壁からは万里の長城がはるかゴビ砂漠の中に延びていた。遠くに雪を頂く祁連山。

敦煌をたずねてその1(9の内)


1日目 11月10日(土曜日)

上海を経由し西安へ

スナップ

トピック

 ツアーの参加者は60歳代以上

 成田を10時30分、予定時間通り飛び立つ。機内は満員。上海行きはビジネス客が多いようで、スーツ姿の日本人がほとんどを占めている。

 上海空港で、乗り換え。西安行きへの案内を待つ間、貨物の積み下ろし作業をボンヤリと見ていて、私の輪行袋だけの梱包では自転車は、どこかが壊れてしまい走ることは絶望的だなと、自分の迂闊さを反省する。もっとしっかり梱包をしておけばよかったと悔やむ。

 上海空港は新しいようで、広々している。ローカルの国内線に乗り換えるため、場内をかなり歩く。 
 西安へ向かう便も機内は満員で、窮屈さを感じる。

 我われのツアーは、主催者の長沢さんが50歳代以外は、皆さん60代から70代の7名。はじめての参加は私とMさん、Iさんの3人のみ。
上海空港駐機場
 快晴の上海空港で。国内線で西安への搭乗までの間、貨物の積み下ろし作業を見て、不十分な梱包のわが自転車心配する。

自転車の破損を心配

 自転車でシルクロードの一部分を走ることで、古の人々の旅を体感してみようとの企画で、自転車を持参する。
 自宅から輪行袋に詰め、肩に担いで空港に来た。
 預ける段になり、梱包が不安になる。
 同行のメンバーは経験者も含め、自転車はケースにしっかり収まって破損の心配は無いように見受けられる。
 どうか、乗れないほどの破損をしないようにと祈る。


 上海から2時間、「絲綢之路」の出発点、西安に

 暮れなずむ西安の上空からの風景は、スモッグか、黄砂かに覆われ薄暗く、飛行する上空と、その下の暗さの差が印象的だ。空気が悪そうに思う。ここで生活する住民は大変だ、と同情してしまう。
 さすが大都会西安で、施設は立派だ。空港ビルの玄関を出ると、すぐにおばちゃんらが駆け寄ってきて、手荷物を運ぼうとしバッグ類を奪い合う。タクシーまで運んで、チップを稼ごうというのだろう。出迎えのマイクロバスに積み込むだけなので断る。
 マイクロバスで、自転車ともにホテルへ。高速道路が整備され、すいすいと走り、ネオン輝く市内に入る。城内は、あちこちで道路工事が行われ、車は縫ってゆっくり進まなければならない。道路工事だと思っていたが、地下鉄の建設だそうだ。4年後に開通するというから2011年の完成だ。
 ロイヤルガーデンホテル(皇城花園酒店)に入る。
大雁寺の塔
西安の大雁塔からスモッグか、かすむ町並みを眺める

垢抜けたショーウインドウ

 ホテル前の市場やメインストリートを夕方、歩いてみる。
 東大街に面しているホテル前の通りは、人通りが多く、縫って歩く状態だ。客引きも寄ってくる。
 新しい店のショーウインドウはライトアップされ、ディスプレーも垢抜けている。銀座にも負けない。
 アディダスの商品を扱うスポーツショップを覗く。現地生産だろうに安くない。