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敦煌をたずねてその8(9の内)


8日目   11月17日(土曜日)

 再び西安へ

スナップ

敦煌を出発準備へ

 すべての予定が終了する。
 昨夜、出かけた繁華街にある市場を再び散策する。
 朝は、さすがに冷え込み寒い。気温は4度から時間とともに上がって16度と、お昼には暖かくなってくる。
 最後の敦煌での昼食は、豪華に名物料理のらくだの足が大皿で出てきた。ゼラチン質になった足の肉と祁連山をイメージした白く泡立ったクリームが盛られている。
 午後は、自転車を解体し、梱包作業をする。
食材の数々
沙洲市場にはカラフルな食材がいっぱい
食卓のラクダの足
敦煌名物のラクダの足料理(中央の大皿)
西安へ向かう

 4時40分に敦煌飛行場を立つ。
小さなジェット機で、座席数は50人弱、丸いパンにハムと野菜のサンドイッチ、小さなカップに水が付いた機内食が出る。
 暗くなって7時過ぎ西安着。
機内食
西安に向かう飛行機での機内食
朝の沙州市場
沙洲市場への通り(朝は人通りも少ない)
再び西安で泊まり

 市内に向かう高速度道路は、比較的車は少なくスピードが上がる。まだ新しい立派な高速道路は、地方道と違い街灯も明々と連なる。この道を結局的に2往復することになったが、来年、北京オリンピックを控え、急速に道路の整備が進んでいると分かる。
 城内に入ると高層マンションやオフィスがあちらこちらで建設されているのを目にする。ネオンも中心街では、煌々とし電力事情に余裕が無いとは思えないほどの明るさだ。
 再び皇城花園酒店に入る。
敦煌空港
敦煌空港から西安へ
沙洲市場の露天
敦煌の沙州市場のにぎわい


敦煌をたずねてその9(9の内)


9日目    11月18日(日曜日)

大雁寺を見学し、成田へ

スナップ

鐘楼を見学に

 8時の出発まで、少し時間があるので食事を済ませ、同室のYさんとホテルから近い西安の象徴とも言える鐘楼に行く。
 ロータリーに大きな甍の屋根で4層になった建物が鐘楼で、そこへは地下道から入れるだろうと下りて行く。まだ朝も早いせいか入り口は閉まっていた。残念ながら入場できなかった。
マントウを売る店
マントウを店頭で作って販売(敦煌)
仏足石
大慈恩寺の佛足石
大雁塔に登る

 西安の観光の目玉である大雁塔にマイクロバスで向かう。この塔は大慈恩寺にあり、西暦652年の建立という寺で、玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典を、ここで翻訳した。
 大雁塔は、この寺のシンボルで65bほどの高さがある。20元を出して上ってみる。朝靄か、砂塵によるものか、はたまたスモッグか、街並みは霞んで遠くはよく見えない。5層の塔は、8世紀に2層継ぎ足して7層にしたという。各階に玄奘三蔵の事跡などが展示されている。
 「書」も有名らしくこの寺は、境内に石に刻まれた碑や室内には墨痕鮮やかな歴代管長の筆による書が掲げられている。それらを、結構な値段で観光客に売っている。由緒正しきお寺だけに日本人はありがたく思うのか良く売れている。
 大慈恩寺正面入り口前の広場には、玄奘三蔵の像が立っていた。その広場では、市民が太極拳か、健康体操を三々五々やっていた。
大雁塔
大雁塔は7層で65mの高さがある
三蔵法師像
大慈恩寺の玄奘三蔵法師像
自転車は電動に普及してゆく

 大都会の西安はさすが車が多いが、自転車が庶民の移動の手段であることは変わらない。その自転車も電動をよく見かけた。人間はすべて楽を求める法則で、普及してきたのだろう。
 こうした電動自転車が普及していることは、日本のヤマハ発動機が1993年に世界で始めて発売したといわれる。開発のロイヤリティーをヤマハは稼いでいるのだろうか、と余計なことを心配したりする。
 自転車は、庶民の足であるため自転車の店は多いようで充実している。仲間の自転車が組み立ての段階でペダルを間違えて閉め、元に戻せなくなった。嘉峪関で自転車屋を探し修理をしてもらったが、その店はルイガノやジャイアンツなどの外国製自転車と部品も各種置かれていた。5、6軒も自転車屋さん軒を連ねていて、子供用からママチャリなど種類も豊富で、感心してしまった。
軒を連ねる自転車屋
軒を連ねる自転車屋さん(嘉峪関市)
自転車通学
地方の庶民の足は自転車だ(安西市)
西安から上海を経由し成田へ

 大慈恩寺をあとに市街から高速道路を再び空港へ向かう。

 現地の11時半に飛び立ち上海へ。 機内は、行きと同様に満席だ。

 上海で乗り換えて、4時出発する。ここでも機内は、満席で窮屈な思いをする。
 成田には、日本時間の6時過ぎに着き、自転車が出てくるのを待って解散となる。

 自転車を抱えJR成田空港から千葉へと、家に向かう。