第三日目 古河市から印西市へ

 三日目の朝は、古河の街は趣のあるところだな、などと歴史を感じながら渡良瀬川に架かる三国橋へ向かう。薄雲が多いが天気良く、JR古河駅近くの宿を出て、橋から左岸を下って行く。利根川と合流し30kmほどの芽吹橋までが「利根渡良瀬自転車道」とされ3kmほどが未整備と紹介しています。その先の利根川右岸・左岸とも自転車道の案内が無く、取手市の大利根橋まで川沿いを一般道で迂回すれば何とかなるだろう、と走りました。終点の芽吹橋を千葉県野田市へと右岸に渡り、自転車道が無いものと思い込み、一般道を新大利根橋まで走り、迂回しなくても堤防を走れたのではと、確認しなかったことを後悔する。

止め

境橋から下って7kmほどの下総利根大橋を過ぎ、しばらくするとサイクリングロードは途切れる

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 昨夕、渡ってきた三国橋に戻り、東詰から左岸を下って行く。河川敷は、野球・サッカー・ゴルフなどのスポーツグラウンドが続いていた。

 JR東北本線の橋脚を過ぎ利根川橋に。昨日はここまで下り、宿をと考えたが埼玉県の栗橋周辺に泊まるところが無さそうなので、茨城県の古河市へ渡った。

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 境の渡し場にある常夜灯と休憩所。江戸時代には奥州・日光への脇街道の宿場町とし賑わいがあった、と掲示板に。境町が往時をしのび河岸を整備。

 境河岸は中流域最大の物資の中継地で高瀬船が河岸を埋め、今は観光客向けに渡しが設けられている。対岸に関宿城博物館がみえる。

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 利根渡良瀬自転車道が途切れる。ここで迷ってウロウロし時間をロスする。堤防へ上る道を見つけられず、一般道へ出て芽吹橋を目指して行く。

 黄色に塗装したトラス形式の芽吹橋。迷ったあげく遠くから橋が見えた。歩道・自転車の専用橋を茨城県坂東市から千葉県野田市へ渡る。

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 県道17号(流山街道)を途中で県道7号へと走り、利根運河に出会う。右岸の堤防に入れるのではと橋を渡って運河の堤防を進むと視界が開けた。

 遠く常磐自動車道が利根川を渡るのが見え「柏市サイクリング道路」の標識。この道がどこまでなのか?思案の末、堤防を止めて農道を行くことにした。

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 堤防沿いに農道を進み新大利根橋へ上る。再び茨城県側へ渡ることにし、左岸側の堤防への出入り口を見つけ下って行く。利根川の河幅の広さに驚く。

 この上流で鬼怒川からの流入があり河幅は一層広がったのか、河川敷と堤防が層をなし、向こう岸の我孫子市は遙か彼方だ。水量もタップリと流れがある。

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 取手市の街中に近く堤防の左に住宅が迫る。舗装した堤防上の道が砂利になる。自転車道として紹介が無いということは、整備されていないからか。

 砂利道は1mほどのアスハルト敷きの散歩道になる。「海まで86.5km」の標識を見つけ、なんだか安心する。このまま進めるという安堵感だ。

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 堤防に出てJR常磐線の橋梁が見え一安心。堤防は住民の絶好の散歩道で、保育所の児童をつれ遊ばせる風景もあり、気持ちが良い。

 大利根橋と鉄橋の下を抜けると「小堀の渡し」。対岸が小堀と言い、千葉県我孫子市と思っていたが取手市域という。昼飯を近くで済ませ再び堤防へ。

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 大利根橋から「利根サイクリングロード」がはじまる。8kmほどで小貝川合流点先までの距離。堤防から河川敷に入り、蘆の茂る中に道が引かれている。

 小貝川を少し遡り戸田井橋を渡り左岸へ。利根川の合流点を過ぎ栄橋の手前で「77km」標識、先ほどの表示からわずか10kmにガッカリ。

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 栄橋を渡り右岸へ。利根川は大きく90度にカーブし東へ流れ、水量もタップリ。手賀沼自転車道の起点もあり、堤防の道はさらに下流へ。

 川幅広く見通しの良い堤防の上に夕日が染めるようになり、宿を探すことにし、印西市の木下に。JR成田線が通り我孫子と成田を結んでいる。

古河市~印西市への走行経路