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鹿島神宮と佐原の伊能忠敬記念館へ

 鹿島神宮へお参りに

 創建は、紀元前660年と伝えられる鹿島神宮は、茨城県鹿嶋市にあります。利根川河口の北に位置し、サッカーの鹿島アントラーズの本拠地で有名な市です。神宮として有名なところなので、どういうところかなと、訪ねてみました。(2010年)

 明治時代以前には、三重県の伊勢、千葉県の香取、そして鹿島のみに与えられていた神宮の称号を持つ名社といわれています。

 祭神が武の神であることから古くから武道家に崇敬され、年中行事も80以上あるそうです。12年に1度の午(うま)年の「御船祭」が有名です。利根川を挟んだ千葉県の香取神宮との神がお互い再開を喜び合うという祭事です。次は平成26年に開催されます。
 

大鳥居が神宮の森を背景に圧倒

朱の楼門。日本三大楼門の一つ
剣聖 塚原卜伝の古里

 鹿島神宮駅前の鹿詰公園にぶらりと通りかかると卜伝の銅像があり、この地が古里であることを知りました。市では、全国に知ってもらおうと、キャンペーンをやっていました。

 鹿島新当流の開祖で剣聖として有名ですが、現在の若い年代の人は知らないだろうと思います。私のような古希を過ぎた年代の者は、子供のころの読み物でよくお目にかかった人物の一人です。

 今から約500年前の戦国時代の剣豪で1489年〜1571年を生き、西日本(近畿、九州の太宰府、伊勢信濃甲州)を3回も巡り30有余年にわたって修業と武芸の指導を行ったといわれ、それだけに各地に逸話が多いようです。

 現在も剣の道を志す多くの人たちがお墓を訪れているそうです。
 

鹿島神宮の参道

鹿島神宮駅前を前に卜伝像


伊能忠敬の旧宅と佐原の伝統的建物を訪ねる

 町並み

 利根川の舟運で栄えた佐原は今、市の名が香取市(千葉県)になっています。

 利根川に続く運河のような小野川が水運の中継港として江戸時代に大変賑わったようです。今も江戸、明治、大正の町屋や洋館を見ることができ、繁栄ぶりが窺えます。

小野川岸に古い町並みと柳がよく似合う

川に面して階段があり、往時を偲ぶ土蔵も

昔からの商いを続けている商店も
 伊能忠敬旧宅

 佐原の商家の養子となり商才を示し、隠居後は江戸に出て天文暦などを勉強しました。全国を歩いて日本地図を創ったことはあまりにも有名です。
 49歳で隠居、55歳から全国へ10回も測量の旅に出ます。
 73歳で亡くなった3年後に弟子たちで地図が完成します。

酒造商を営んでいた旧宅を庭から見た

旧宅の庭に忠敬像が置かれている

忠敬が30年余りを過ごした店舗の一部
 佐原の大祭

 300年の伝統を持ち、民俗文化財にも指定されている大祭は、7月と10月の2回開催され、市内が沸き立つようです。勇壮・豪華な山車が、夏10台、秋14台出て市内を引き回されます。
 日本三大囃子とともに大きな人形や精巧な彫刻などの山車飾りがすばらしいです。

山車の人形はそれぞれ違い江戸後期も

名工の手になる人形の作品も多いという

夏は八坂、秋は諏訪の両神社のお祭り