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聖徳太子の創建になる法隆寺を訪ねて

                         
 法隆寺は、日本で最初の世界文化遺産です。それに世界最古の木造建築だそうで、1400年の時間の流れを感じさせます。桜咲く2009年4月、大和斑鳩の聖徳太子の里、法隆寺を訪ねました。

 京都で新幹線を関西本線に乗り換え、法隆寺駅にお昼過ぎにつきました。駅前でレンタル自転車屋さんを見つけ、さっそく借りました。

 広い境内へは、国道25号線の法隆寺前バス停からアプローチが始まります。

 松並木により区分された二筋の道路が南大門へ向かって伸びています。ところどころにある満開の桜を見ながら向かいました。

 さすが世界的な文化遺産、日本各地から世界各地から観光客が大勢訪れていました。

 まず、西院伽藍からと、中門を潜り五重塔、金堂のある回廊で囲まれた広場をゆっくり巡ります。

 中学生の修学旅行で訪れていますが、この年齢では興味もなくただ古さを感じただけでしたが、年も重ねると日本人の古里を懐かしむ気持ちで訪ねたわけです。

 金堂と五重塔が東西に配置され、大講堂からの眺めは、中門からよりも美しく感じられます。この法隆寺は、謎が多いといわれています。まず、創建の時期すら確定されていない、ということです。

 聖徳太子が父の用明天皇の病気平癒を祈って、607年に完成させたとされています。文献に法隆寺の記述がみられるのは、「日本書紀」ということで、それによると670年に焼失した、とされているとのことです。

 いや、焼失はなかった、という説と、再建されたのだ、という説で議論がつづき、一応、再建された、となっているとのことです。

 その後、東院が739年に造られ、八角堂に太子等身とされる救世観音像が安置されました。有名な夢殿と後に呼ばれることになりました。

法隆寺のシンボル五重塔は約32.5m。わが国最古

国道から門前への広い松並木に桜も満開

南大門を通り、中門越しに五重塔を望む

優美で重々しい金堂の佇まいに満開の桜が飾る

東大門を通り、西院の夢殿へ向かう石畳

有名な夢殿は、聖徳太子没後に救世観音像を安置

西院と東院をむすぶ石畳の左右の土塀に趣を感じる
藤の木古墳
 法隆寺のすぐ近く、西に「藤の木古墳」があります。

 聖徳太子が歴史に登場する直前の古墳だ、と言われています。

 6世紀後半の円墳で、1985年(昭和60年)に発掘されました。

 未盗掘の石室から朱塗りの家型石棺や金銅製馬具などが発見された、ということです。

 今は、住宅に囲まれ、公園のように整備されて保存されています。

こんもりとした塚の内部に石室が保存されている

見学者のために家型石棺と説明板が置かれている