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しまなみ海道を走る

 瀬戸内海の6つの島を橋でつなぎ広島県・尾道市と四国・愛媛県今治市とを結ぶ「しまなみ海道」は、海を渡るというサイクリングロードとして人気が高い。
 ここをカミさんと、春の一日、のんびり走ってみました。二人あわせ、トータルエージは、130歳です。


 しまなみ海道の概略図

 瀬戸内海の6つの島を7つの橋で、広島県と愛媛県を結ぶ


瀬戸内海の地図

 自転車で四国を目指す

 サイクリングロードは、全国各地にあり自転車ブームもあって、よくテレビや雑誌に紹介されています。
 そのうち「しまなみ街道」を自転車で走る映像を見て、カミさんに走ってみないかと誘ってみる。
 完走できるか、分らない、というカミさんのため、バテタ場合を考え路線バスも調べ、二人で出かける。
 春のうららの瀬戸内海をゆっくり走り、楽しみました。

 自転車に乗れる方は、楽しめます。瀬戸内の風景がすばらしく、のんびり走れば橋の上からの眺めは、心躍るものがあります。
 橋に入るアプローチが坂道で、それもわずかな距離(長いところで1.4キロ)ですからキツイ、と思われる方は自転車を押して行けば大丈夫です。
 あとは、平坦な道が続いています。島内は、一般道を走りますので、わずかな上り下りがある程度です。

 目指すは、約70キロ先の四国・愛媛県の今治市にある「サンライズ糸山」です。ここがこの日の宿泊地です。

 尾道サイクリングターミナルを確認
 2009年4月8日(水) 尾道に午後おそく着。駅前のレンタルセンターを確認し、ロープウエーで千光寺公園にのぼる。園内の盛りをすぎた桜を見ながら散策。
 見晴らしのいいホテルに宿泊。
 眼下に尾道水道、向島の造船所、駅前広場がみえる。

 尾道を渡し舟で向島へ出発する
 9日(木)朝一番に貸し自転車センターで2台を借り、午前7時半、渡し舟で向島へ渡る。(尾道と向島間の新尾道大橋は、自転車・歩行者用の道が無く、船で渡ります)。天気は、快晴。
 向島のコンビニで朝飯用におにぎりを買う。造船所が多い島内の一般道を走りはじめる。

 カミさんにレンタルの自転車は、軽快車を、と勧めるが、乗ったことがないので怖いからママチャリが良い、と言う。走りが違い疲れがひどくなるだろうと、心配する。私は26インチのマウンテンバイクを選択。しかし、ママチャリで乗り切ったのには感心した。


しまなみ海道の道々でのスナップ

千光寺公園へのロープウエーから
 千光寺公園にロープウエーで昇る。町並みが広がり遠くに新尾道大橋が海峡を渡っているのが見える
尾道駅前のフェリー乗り場
 尾道駅前から向島へ渡るフェリーに乗る。わずか5分の渡船時間だ。造船の街に入る
因島大橋の自転車専用道
 最初の橋、因島大橋。人と自転車・二輪車は、車道の下にある、この専用道を走る
因島大橋
 渡り終え因島大橋(約1.3キロ)を振り返る


ペダルをこいで

 景色のいい多田羅公園
 向島内を走り8時25分、因島大橋(1270m)へ。
 渡る手前の向島立花臨海公園で、コンビニで買ったおにぎりの朝飯。
 9時5分、食べ終わり、橋を渡り、しまなみビーチを経て、因島の島内を走り10時15分に生口橋(790m)へ。渡って生口島(いくちじま)に入る。
 12時、多々羅大橋(1480m)に入り大三島へ。
 渡り終え12時20分「道の駅多々羅しまなみ公園」で、昼飯と休憩を1時間。
 1時25分出発、大三島を走り終え、1時55分に大三島橋(328m)を渡り伯方島に。
因島と生口島との間の海峡
 因島側から生口島との海峡を望む。島間はフェリーが航行していた
多々羅しまなみ公園
 多々羅しまなみ公園で昼食・休憩うしろの橋は多々羅大橋。
 三連吊り橋をワクワクしてわたる
 比較的距離は短く島内を走りぬけ、次の大島へ向かう。
 2時半、伯方・大島大橋(1165m)を渡り終え、大島に入ったところで休憩。
 大島を縦断し、いよいよ最後の橋、来島海峡大橋(4105m)だ。橋の手前「道の駅よしうみいきいき館」に3時50分着いて再び休憩。目の前に巨大な橋げたが迫り、遠くへ霞んでいる。その眺めを見ると、ここを走るのだ、とワクワクしてくる。
 4時20分に出発、長い三連吊りの来島海峡を走る。
 橋上からの海峡の眺めは、春の陽射しに輝き何とも素晴らしい。遠くに連なる橋脚の列、海面からの高さに足がすくむ。大型の貨物船が下を潜って行く。
 小さな島2つの上を経て四国の今治市が近づき、最後のループを廻ると、サイクリングターミナル「サンライズ糸山」。
 ここに5時に到着、自転車を返却し宿泊。
吉海の道の駅からの眺め
 吉海サイクリングターミナル・道の駅「よしうみいきいき館」から
来島大橋の威容
 来島海峡大橋は4.1キロ、渡ると四国の今治市(宿泊したサンライズ糸山から)
 全橋の通行料は500円
 走行距離は約70キロで、走行時間9時間半だった。
 各橋の自転車通行料金は、200円から50円、サイクリングチケット500円を購入した。
 しまなみ海道には7つの橋があり、その内6つの橋が自転車で通行できる。
 アーチ橋、斜張橋、吊り橋など違った形状の橋がある。
 島の中は一般道を走る。自転車が走れるように道路も表示があり、コースの案内が主要な箇所にある。
 渡舟は70円(自転車込み)。マップなどのコース案内は各所に揃っている。
生口島橋の眺め
 因島からの生口島橋の眺め。橋までのアプローチは長いところで約1400メートルほど
伯方島への自転車道
 大三島橋を渡り、伯方島への車道横を走りぬけ、伯方島に入る。伯方・大島大橋の間に島へ下りる歩道がある
 レンタル料は一日500円
 自転車のレンタル料は、大人一日500円。乗り捨てもできる。保証金1000円は返却時に払い戻しをする。乗り捨ての場合は、払い戻しなし。ロードレーサー、クロスバイク、マウンテンバイク、一般車があり大人、子供用がある。
 レンタサイクルのターミナルは、尾道に6箇所、今治に7箇所あり、両市で共用している。
 観光都市・尾道は案内の情報が充実している。
 5月の連休は、子供連れで橋は賑わい、レンタル自転車は借りれないこともあるという。
伯方島の造船所
伯方島で大型船を建造する造船所の横を走る
貨物船が橋の下を潜ってゆく
 来島海峡大橋の下を貨物船が潜ってゆく。来島海峡は日本三大急潮の1つという