大百池の風景 |
村田川の風景 |
支流村田川 |
神崎川 |
瀬又川 |
本川の下流域 |
本川の中流域 |
本川の上流域1 |
本川の上流域2 |
都川の風景 |
都川の下流域 |
都川の中流域 |
都川の上流域1 |
都川の上流域2 |
都川の上流域3 |
支流:支川都川 |
支流:坂月川 |
支流:葭川 |
六方都市下水路 |
湧水のある風景 |
水辺のスナップ#1 |
スナップ #2 |
スナップ #3 |
スナップ #4 |
春5月、水田に水が張られ、稲の植え付けが始まると、周辺の環境は一気に生き生きとしてくるようです。あぜ道の草もぐんぐん伸び始めます。水を求めて生きものがやってきます。
この季節、水辺を歩くとさまざまな生物に出会います。
神崎川をたどっていると多くのサギ類を見かけます。小サギに始まり中サギ、大サギ、ゴイサギ、アオサギなどが田んぼで啄ばんでいます。
まだまだ、身近に多くの生物を見ることが出来ると実感します。 葉木川の浅瀬に大きな蛙を見かけ、足を止めました。そこにメダカであろうと思いますが、群れをなしていました。メダカの姿を見かけなくなったと言われる最近ですが、うれしいかぎりです。
荻作という地で神崎川は、葉木川と農業用水路とに分岐しました。そこは丘陵が正面にあり、谷間が西と東に分かれるところです。西の谷間をその農業用水路が流れています。ここをたどってみました。
辰巳自動車学校(写真左上)の前の県道下を横切り西側の丘陵に沿って行きます。
水路の風景
勝間という集落で水路は合流します。ゲートが上げられ、水を田んぼに流していますが、集落の雨水などを受け入れる排水施設と、ここで一緒になるわけです。つまり水路の始まりです。
村田川の支流は、主に3つ挙げられています。神崎川はその一つで、河口から上って行くと約4.5Kのところで最初に流入するのがこの川で、村田川左岸側で流入しています。
ここ流入地点からさかのぼって行きます。
村田川右岸側からの眺め。手前左からの流れが本流、正面が支流の神崎川です
合流地点から約200mほどで茂原街道の下を潜ります。
茂原街道は、房総半島の付け根を横断し、太平洋側の茂原市へ向かう道路です。内房の村田川河口側の浜野町から始まっています。
その橋の上から上流方向を見た風景(右)です。
その橋から川沿いには自転車では入って行けませんので、茂原街道に沿って約800mほど東へ走り、耕作地の中のジャリ道を戻って行く形になります。
両側の水田地の中を神崎川は、まっすぐ南へ向かっていました。
台地の上の正面に千葉労災病院が見えています。
県道21号線から辰巳台を抜け八幡へ向かう道路に出ました。久々津(くぐつ)橋が架かっています。
更に流れは、南へ水田地帯を直線的に向かっています。
両側から丘陵が迫り谷津田になります。
急角度で左へ山際を回り込んで川は見えません。そこを回ると赤い欄干の橋が見え、神社がありました。こんもりした森の中に社があります。
橋は、鳥居へ向かって真正面に延びています。
この橋から300mほどで、すぐに神崎橋に出ます。少し先に神崎交差点がありました。
この神崎地から農業用水の水路となり水田の中を再びまっすぐに延びています。
左の台地の上に東電の房総変電所が見え、水路は、この荻作地で分岐します。
右に分岐の水路は幅が1.5mほどになり、一方、左へは、葉木川と名を変え約4m幅の水路となっていました。
左へほぼ直角に分岐する水路(葉木川)を辿ります。(写真右)
しばらくは水路に沿って舗装された農道が直線的に続いています。
谷の水田が狭まり、水路も従来の川という雰囲気で、山際に沿っていくようになります。
舗装も無くなり、ぬかるんだ農道です。
山際の川に木が覆いかぶさっているところもあり、その中から突然カワ鵜が飛び出したり、ずいぶん自然が残っているなと感じたのでした。
遠くに車が時折り走っているのが見え始め、なんだかずいぶん遠くまで来たな、と距離計を見てもまだ1kmも分岐点から来ていないのです。
車が走っている道路に出ました。
「うぐいすライン」と呼ばれるゴルフ街道です。 市原市はゴルフ場の多さで有名です。
地名は「葉木」というところです。(葉木橋)
葉木の集落中を流れ、再び山際に沿って、水田へ水を供給しながら水路は続いています。
水路のなかに大きなコイが数匹泳いでいました。釣り禁止の立て看板もあるので集落で面倒を見ているのでしょう。
葉木の集落の先で川を追って行けないようになりました。
田んぼと山際に挟まれた水路は、姿を隠すようになり、あぜ道は車が入れる様な農道ではなくなりました。人が歩いて管理するあぜ道では進めません。
地図で、この先を探します。
水路に沿ってあぜ道をたどれませんので、先回りして川と車道が交わるところを地図で探し、約3km先へ向かいます。
高さ40mほどの丘陵を上り、下ったところに手すりを見付け止まります。欄干には「神崎川」「滝口橋」とプレートが付いています。
地図では「葉木川」と表示していましたので、そう思っていましたが「神崎川」と、一貫されているようで、地元の方は、葉木川と言っているのではないかと思われます。
滝口橋の下はコンクリーの暗渠で造られています。
ここから再び水路に沿ってたどってゆきます。
右(西側)の山際に沿っていた水路は姿を隠し、水田が無くなって畑地になりました。
いよいよ両側に杉の林がせまり谷は狭くなりました。正面も行きどまりのように丘陵の端っこという感じで林があります。先へ進むと左側の山際へ水路が現れました。
農作業の小型トラックが止まっています。
狭い農道に止まったトラックの先は山際で、道もなく横に畑地があるだけです。
ここが行き止まりになっていて水路は木々と草に覆われやっと見えます。その先は見えません。(写真)
コンクリートの1メートル強の板が水路に渡されています。丘陵へ上って行く山道になっているようで、そこを下りてきた農作業の方から、この先の水路の行方はどうなっているか、を尋ねてみました。
丘陵の上は、ミルフィーユゴルフ場で、暗渠でそこへ続いているのではないかという話で、詳しくは分かりませんでした。地図で見てもこの谷間から神崎川は、始まっているのではないか、と思いました。
以上で、神崎川の源流探査は、終わりにしました。