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支流村田川をたどる

 村田川の支流は、主に3つあげられていますがその一つ「支流村田川」をたどってみました。
 水源を地図で探してみると「長柄ダム」から発しているようです。そこで逆に水源から本川に至るまでの支流を辿ってみよう、と思い立ち出かけました。

◆「支流村田川」を源から合流点へ

ダムの風景

ダムは「市津湖」と名称がつけられています。3つの谷に貯水され3つの湖面があり写真下は1号谷の湖面

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「長柄ダム」(長生郡長柄町)から支流が始まり、溢れる水が流れ出て谷津田の水田地帯を流れてゆきます。整備された水路が本川合流地点まで続いています。

 溢れた水はかけ下る

 ダムから溢れた水はここ(写真右上)で流れ出し、水路をかけ下ります。(写真下) ダムの堤高は、52mと説明されているので約50mほど落下してゆきます。また、堤頂の長さは250mです。車も通れる道路がつくられ、駐車場もあり、そこから堤の上へ階段を上ると市津湖の湖面が広がります。

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 余水吐けをかけ下った水は、狭まった谷底の水路を流れ、谷津田の水田を潤しながら約6キロ先の本川との合流地点へ向かいます。

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 ダム周辺の桜
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 市津湖の周りに桜の木が植えられ、春はお花見と散策する人で、休日は賑わっているようです。訪れたときは、桜がまだ7分咲きほどでした。湖岸の西側斜面には沢山植樹されており、満開になったときは斜面が花で埋まりさぞ美しいだろう思いました。桜の木は約3200本植えられているとのことです。

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 水路の風景
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 ダム直下の水路へは行けませんので、大回りして水路を探します。
 地図では、少し下流に水路を横切る道路があり、そこを目指して走ります。標高100mの5差路から一気に40mほど下った谷底を目指します。
 下ったところに右へ小道がさらに下っており、そこを入ると谷底で水路が谷津田の中へ延びていました。

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 湧水の里とは…
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 水路をたどって、山際の道を進みます。ダムのすぐ下から約2kmほど走ると、両サイドの狭い谷間から少し開けたところへ出ました。
 標識が目にとまり近づくと「湧水の里」とありました。説明も傍らに立っています。その概要は、左のような内容でした。

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 再び水路に沿って
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 地元住民の生活道路は、水路を管理するための道路でもあり、谷津の山側に沿って舗装されています。よく整備され自転車で走るには快適です。
 それも県道21号線に出て終わります。富士宮橋(写真右)の下を流れると、合流地点はすぐ近くです。
 

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 橋の近くには、市原市の市津支所や消防署があり、ちはら台の住宅地が見えています。畑の中を道を探しながら、流れを追ってゆきます。深く切れ込んだ支流村田川はグッと左にカーブし本流の村田川の左岸に沿って合流しています。

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 支流の合流地点
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 合流地点を右岸側から見ています。
 川底が深くて水が見えません。俯瞰した位置からでないと見えないのが残念です。
 写真の奥が支流村田川の水源方向です。

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 支流村田川の地図

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ゆるり水辺の散歩
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 村田川の風景
  支流村田川
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   都川の上流域1
   都川の上流域2
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   支流:葭川
   六方都市下水路
 湧水のある風景
 水辺のスナップ#1
  スナップ #2
  スナップ #3

 長柄ダム(市津湖)

 長柄ダムは1994年に完成しました。
 水は、遠く利根川から約67kmを導水路で運ばれてきています。
 九十九里沿岸地域と南房総地域の生活用水を確保するために水資源開発公団(現水資源機構)が房総導水事業として造りました。
 ・総貯水量:1000万立方m
 ・貯水面積:808、000平方m
 ・流域面積:3.4平方Km

房総事業では、東金ダムなども建設されています。

 湧水の里

 田んぼ脇に立てられた説明板によると、長柄ダムの完成で下流のこの地では湧水が豊富になったそうです。
 それで谷津田の下流側600mほどまでの低湿地を「湧水の里」として、有志でビオトープ保全活動をやることになったということです。
 平成17年に組織し、鳥類や淡水生物の生息しやすい環境を作りホタル・鬼ヤンマなどの飛び交う桃源郷を目指すことになりました。
 地元の方の散歩道として利用されているようで田んぼのあぜ道が整備されています。