トップページ サイトマップ

「ろっぽう水のみち」の風景

 葭川(よしかわ)が六方都市下水路として整備され、名称を親しみやすい「ろっぽう水のみち」として再生したようです。引き続き辿ってみます。JR総武本線の下を抜けると、すぐ先に右から流れ込む水路があり、気になるのでまず先に、この支流の支流をたどりました。若葉区の東寺山町と原町に跨がった所に調整池があり、水路はここから始まっているのだ、と確認しました。再び枝分かれした処へ戻り、水のみちをたどります。すると市の動物公園を右に見て、左に台地の上に総合スポーツセンターのある谷間の先で調整池に出会いました。この調整池と支流の調整池ともに「ろっぽう水のみち」の出発点になっているようです。

 ◆六方都市下水路をさかのぼる
kei
 ろっぽう水のみちを辿る

 「一本橋」からのプロムナードが終わり、栄町南通りに架かる新葭川橋から水路はカーブして行きます。橋の東詰めに小さな祠がありました。この地でかつて行き倒れた人を祀っています。何か事情があるのでしょうが分かりません。この地は昭和38年までかつての千葉駅の近くでした。

sinB
 圧迫感のある風景に

 今までの開放的な水路から両岸の建物がせまり圧迫感のある風景になりました。市民会館前の要橋へほぼ、まっすぐ進みます。途中、小さな橋を経て三叉路の要橋下を流れ少しカーブし、この先の椿森陸橋へ向かいます。この間約450mほどです。

ropo-0
 椿森陸橋の下をくぐる

 要町の建物の谷間を進むと道は突き当り水路は覆蓋され、目の前に国道126号線の椿森陸橋の坂がありました。陸橋下の歩道を抜けると、再び水路は真っ直ぐ伸びていました。祐光町のマンションなどの間を抜け、水路は45度にカーブします。

tubakimori
 JR総武線の下を抜ける

 総武線と並行し進んできた水路はカーブし、JR千葉駅から高品町へ向かう道路を渡り総武線の下を抜けます。左に椿森陸橋の坂を見て横断歩道を渡り、水路に沿って右岸側にある道へ進みガード下を抜けて行きます。道は水路から離れて行きます。

soubu
 真直ぐな水路は住宅街に

 線路の下を抜け少し回り道で、「さくら橋」という所に出ました。振り返ると100mほど先に総武線が見えています。右岸側はマンション群で左岸側は戸建て住宅が並ぶ東千葉の地名です。水路は見づらくなりました。樹木と戸建て住宅が水路に沿っており、側道もありません。

suiro-0
 右から別の下水路が現われる

 さくら橋から100mほどで右へ分岐する水路が現れました。気になります。真直ぐな水路が本川だろうと決めこの右の水路を先に辿ることにします。水路に沿う道がなく、見失わないように住宅街を大きく迂回し、姿を見せる所へと探して行きます。

bunki-1
 分岐した下水路をたどる

 何処に出るのか、と探してゆくと広い道路に出ました。高品交差点を経て総武線の下を抜け、みつわ台大通りへ向かう2車線の道路です。水路は道路の下を流れ、総武線と平行に北東へと続いています。右手に高品ハイツ、左手に東寺山県営住宅の高層の建物が見えています。

oudan-0
 谷津の中を湿地帯へ

 右の丘陵に総武線が走り、緩い谷の中を下水路が真直ぐ伸びています。その先に盛り土で谷を横切る京葉道路が見えています。そこへ青い柵の水路が向っています。京葉道路の土手に近づくと湿地帯があり、かつてはここが川であったと想像できます。

cyouseichi
 谷を分断する京葉道路

 盛り土で谷間を横切る京葉道路の土手に上ると、水路は道路の下を抜け谷の奥へ向かいます。右岸側の木々の中に踏み跡があり、辿って行くと4mほどか、背の高いコンクリートの水路に出合いました。底にわずか水があり、調整池の排水路の役目になっています。

cyouseichi2
 調整池の先に両丘陵を結ぶ道

 調整池の左岸側は地元の方たちの散歩道になっているようでゲートが解放され、散歩をする方が見られます。堤は150mほどか、谷津の両側を結んでいます。調整池の奥に道路と住宅が見え、そうした地域から流れ込む雨水などをここで一時的にため込むのでしょう。

cyouseichi3
 再びろっぽう水のみちへ

 水路の分岐する所へ戻り、再び辿って行きます。およそ500m進み「もみじ橋」という所から見た上流方向です。モノレール作草部駅前交差点の126号線から真直ぐに丁字路の東寺山交差点へ突き当たる道に架かる橋です。右岸脇を並行して進んで行きます。

ropou2
kanban遊歩道わきの掲示板にコースの案内。六方都市下水路は延長が8,780mだそうです。
 遊歩道に出会う

 水路の両サイドが遊歩道のところに出ました。ここは行政区として三つの区が交わるところのようで手前は中央区、右は若葉区、左は稲毛区とされ、水路を境界線に区分けされています。水路を渡る橋の名前がありません。右岸側の遊歩道を行きます。

ropou3
 京葉道路の下を抜けて

 右岸側の遊歩道を550mほど進むと京葉道路でした。途中の進行方向左に都賀中学校と千草台東小学校がありここをを過ぎると、正面に高架に防音壁の京葉道路と側道(国道14号上り)に出合います。轟音で車が走り、水路が草木で見えないほどになった所で、稲毛区の表示が見えました。

ropou4
 京葉道路の側道下り線で

 京葉道路を反対側へ抜けると水路の出口脇の側道に若葉区の表示が見えています。風景が変わり広く回りが見通せるようになり、大きなフェンスでゴルフ練習場があると分かります。遊歩道の両岸は草木に覆われ道もデコボコと荒れ、歩く人が無いようです。

ropou5
 殿台橋から左岸側をたどる

 水路は、源町へ向かう道路に架かる殿台橋下を抜けて行きます。両岸に草木が茂り、とくに右岸側は通行が出来ないような状況です。ゴルフ場のフェンスを左に見て左岸側少し進むと、正面に千葉都市モノレールの整備工場でしょうか、大きな建物が迫ってきます。

dendao00
 モノレールの基地脇を進む

 車両の基地に沿って水路も真直ぐ伸びています。レールを支える柱が林立し、水路の上をわたり左へカーブするレールが本線に合流しています。右岸側にある千葉都市モノレールの本社正面で、水路は左へ直角に曲がり、その先の動物公園駅へ向かいます。

kichi00
 動物公園駅に沿って

 丘陵になった萩台町方面へ向かう道が水路の上を通り、その橋の上から100m先に千葉市動物公園の駅が見えています。レールと並行し、水路は右岸側の丘陵際の木々に覆われながら延びていました。駅の下を過ぎ遊歩道を進むと、動物園の駐車場が右側に広がります。

dobutu01
 水路が地下に潜ってしまう

 遊歩道は水路の両サイドにありますが左岸側を利用する人が多いようで、右岸側は土砂や枯れ木の枝の散乱する状況から通行する人が少ないようです。行く手の水路を囲む柵が途切れ、水路自体も見えなくなってしまいました。振り返ると地下へもぐっています。

dobutu02
 広々とした傾斜のある空き地に

 視界が開けるように目の前に広い空き地があり、左の高台にマンションが出現し戸惑いました。右手の空き地は動物園用の大型バス駐車場となっているようです。未舗装の地面の下には、水路が隠れていると思われるので、傾斜のついた空き地を上って行きます。

dobutu03
 見上げる先にダムが出現

 空き地を350mほど上ると、目の先にダムが現れました。車道が前を横切り、フェンスが空き地と隔てています。人が通れるほどの隙間を抜けて車道へ。左右の丘陵が狭まり、そこを仕切ったことが良く分かります。2箇所の越流口が二段になったダムです。

chousei-chi
 調整池を奥へ向かって

 両丘陵から下りて来て、また上っているU字のような車道を渡り調整池の左岸側の遊歩道を上ると、底が見渡せ自由広場、歩道、四阿があります。谷はカーブし、800mほどで終わり一般道に行き当たりました。道の向いに浄化施設がありました。右岸側を引き返します。

chousei-chi02
 調整池を紹介した看板
kanban

 調整池は平成5年3月完成で洪水調節量287,000㎥と説明されています。

 上へ


ページへ