パルコ前の葭川の上に架けられたモノレールの葭川公園駅
都川の支流・葭川(よしかわ)が本流へ合流するのは、県庁近くの本千葉町です。本川右岸にある葭川水門で制御され流入しています。、ほとんど下水路としての役割の河川のようで、雨水をコントロールしているのでしょう。千葉市の中心繁華街を流れるため沢山の橋が架かっています。懸架式の千葉都市モノレールが終点の県庁前駅からJR千葉駅へ向かっていますが、葭川の上に架かる10ヵ所目の曙橋まで併走しています。その間の駅は二つ、葭川公園駅と栄町駅です。コンクリートで3面張りの葭川を上流へ辿ってみました。行き着いた先の上流は途中に小さな支流があり二つの源流となりどちらも遊水地になっていました。
この葭川は、上の写真(橋の袂の案内板から)の左側の都川本川へ入るところから右の「新葭川橋」までの間は、直線で約1キロ弱ほどの短い距離ですが、12の橋が架かっています。この青い色で塗られた水路の新葭川橋までが「ヨシカワプロムナード」で各橋にそれぞれ工夫が凝らされていました。その先が「六方都市下水路」となっていて「ろっぽう水のみち」の名称が付いています。
都川本流の下流右岸側にあるゲート(写真正面)下から葭川が手前の本流へ合流しています。本千葉橋の東詰から見た風景です。右に県文書館。画面左へほぼ900mほど下って河口です。
この葭川水門から千葉市の繁華街を抜けてゆく葭川を上流へ辿って行きます。
葭川水門からわずか140mほどで日本橋です。県庁からJR内房・外房線のガード下を通り国道357号へ接続する道にあります。歩道の説明板では旧橋(昭和38年)を現橋(平成4年)に改築し、長さ10m、幅26.7mとなりました。県庁前の大網街道の交差点が見えています。
日本橋からカーブし180mほどで一本橋です。すぐ先の20mほどに中央橋が並行し、モノレール1号線の橋脚が渡っています。ここで県庁から末広通りの上を走ってきたモノレールが左へとカーブし、葭川の上を走るようになります。
中央3丁目の交差点です。きぼーる通りが京成千葉中央駅(写真奥)からまっすぐ国道126号方向へ、ここで中央通りと交差しています。車(画面)が千葉駅方面へ。中央橋が葭川を跨ぎその上をモノレールがのんびりと走っています。葭川はビルの谷間へ向かいます。
きぼーる通りの中央橋から少しカーブし30m弱ほどで常盤橋です。左岸側の岸が低く作られ一服できる空間が設けられています。水面近くから見上げるとモノレールの葭川公園駅が目の前に迫っています。欄干に昭和62年からの改修事業で架け替えたと説明されていました。
文化橋、吾富久橋と10数mの間隔で葭川を跨ぎ、その上の空中に千葉都市モノレールの葭川公園駅舎が底を見せています。モノレールがその駅へ入って行きました。その先は千葉県庁前駅です。手前は富士見橋で車と人の往来が多いわりに車幅が狭いのですが国道14号なのです。
中央公園と千葉パルコの間を走る千葉街道(国道14号)が葭川の上の富士見橋を渡り、駅前大通りと交差しています。信号待ちの人と車がいつもこの交差点で賑やかに行きかっています。欄干は富士山の意匠で、かつてはここ富士見町から富士山が見えていたのでしょう。
モノレールの橋脚がアーチ状に栄橋の上に架かっています。橋の幅は80mほどもあるため、セントラルアーチという名称の大きな橋桁が千葉駅前からの大通りの上を渡っています。葭川のカーブに沿って、モノレールも一緒にその先の栄町駅へ向かっています。
ゆるい曲線をえがき葭川が栄町駅へ向う両岸は、春に桜並木がピンクに染まり美しい風景に変わります。都市河川として下水路になっていますが、四季折々の表情があり、桜の花びらで水面が埋め尽くされることもあるのです。また50~70cmの鯉が悠々と泳ぐ姿を見ることもできます。
大通りの栄橋から富栄橋、鷹匠橋と進みこの橋の脇にモノレール栄町駅への登り口があります。繁華街の栄町東通りと千葉駅へと結ぶこの鷹匠橋は、夕暮れ時から夜へかけ、賑わいを見せ人通りが多くなります。橋の歩道に橋名をイメージした鷹の意匠の彫刻が置かれています。
モノレール栄町駅の風景です。鷹匠橋と曙橋の間の中空に駅舎が懸っています。この下の曙橋までが「葭川」でその先は「六方都市下水路(ろっぽう水のみち)」と名称が付います。モノレール1号線も駅を出ると大きくカーブし2号線と平行しJR千葉駅へ向かいます。
JR総武本線が視線の先にあり、線路の上をモノレールの橋脚が渡っています。JR千葉駅から穴川方面へ向かう2号線のレールです。「ろっぽう水のみち」はここ新葭川橋でほぼ直角に大きく右へ曲り、並行したJR千葉駅からの道路と総武本線に沿って流れが続きます。
葭川を本川流入口から上流へ
「ろっぽう水のみち」をつづいてたどります。次ページへ