千葉市の中心市街地を抜け東京湾へ流入する都川(みやこがわ)は、市内を移動するときに目にし、支流の葭川(よしかわ)と共に馴染みがある河川です。下流域の市中心部は、コンクリートで護岸され都会特有の廃水で水質は見た目でもきれいではありませんが、コイが泳いでいるのを見かけます。中・上流の両岸は、土手の草木が生い茂り、水生動・植物も見かけます。この馴染みのある都川を河口から上流の源流地点を求めて、自転車で探索してみました。
県庁前の羽衣橋から上流方向の大和橋を望む
都川は、千葉市の中央区、若葉区、緑区の3区を流れ、東京湾(千葉港)へ注ぎます。流域は、緑区の低い丘陵地から流れが始まっているようで、下るにつれ支流を集め中流域で川幅も広くなってきます。中流域の若葉区太田町付近で坂月川の支流が加わり、中央区星久喜町付近で支川都川と合流し川幅を広げます。下流域は市の中心部を流れ、雨水などの排水路となっている支流の葭川が中央区本千葉付近で合流し、河口へ向かいます。(写真は国道に架かる寒川大橋から上流方向)
川沿いを自転車で走るのは楽しいものです。第一にほとんど坂道がないことで楽なこと、四季折々の違った景色を見られ草木・生き物を観察できることなど、のんびりした時間が過ごせます。河口から上流へぶらり遡って行きます。川の風景を見ながら。
青いペンキが塗られた水管橋が都川の河口を跨いでいました。(写真:右)
都川の河口は、内房を走る国道357号線とJR京葉線(写真)の下にあります。川幅は100mに満たないもので、千葉港の中に紛れていました。河口先の右岸側には運輸関係の建物が並び左岸側はハーバーシティーとして開発された商業施設があります。河口を渡る国道からの風景です。
手前に国道357号が走る寒川大橋、その向こうはJR京葉線で、河口の先は広大な埋め立て地に工場群の煙突が林立しています。