トップページへ  サイトマップ

ゆるり水辺の散歩
 大百池の風景
 村田川の風景
  支流村田川
  神崎川
  瀬又川
  本川の下流域
  本川の中流域
  本川の上流域1
  本川の上流域2
 都川の風景
  都川下流域
  都川中流域
  都川の上流域1
  都川の上流域2
  都川の上流域3
   支流:支川都川
   支流:坂月川
   支流:葭川
   六方都市下水路
 湧水のある風景
 水辺のスナップ#1
  スナップ #2
  スナップ #3

 道路下を抜ける

 バス道の下を抜けて「本線」が上流へ向っています。(写真下)この水路がどこへつながっているのか確かめるため、道路の反対側へ回りました。地上部へ出ている水路が見当たりません。

調整池の説明書き

 調整池の説明板によると、雨水を一時的に溜め、10年に一度のような大雨(計画確率年)の水害を軽減、普段は散策を楽しんでもらえるように、と記されている。(拡大でます)

説明板

 この高田排水路本線調整池の施設概要

都川上流域の風景その3

 都川の上流域で、支流の西部支線(その1)と東部支線(その2)を辿ってきました。次は、「その3」として本川(本線)です。行き着いた先が緑区(千葉市)の誉田町という地区でした。都川のすべての源流がこの誉田町とその周辺地域です。水路は覆蓋され歩道になっていました。ここは丘陵地の谷間にある住宅地で、他の支線と同様に雨水などを受け入れ、調整池を経て都川本川に流入します。そして中央区の千葉港へと流れ下るのです。

   (上の写真は高田排水路「本線調整池」と呼ばれる池の風景です)

 辿ってきた水路の先は住宅地に入り覆蓋され通路となっていた

◆高田排水路「本線」の水路をたどる
  
 山王神社の下で合流

 高田排水路東部支線との合流地点から800mほど進むと、再び右岸側から支流が流入する。高田交差点から250mほど上流で、これが「本線」と呼ばれる流れでした。支流でなく本流なので、一方、手前の流れは「西部支線」です。 

手前の本川に支流(本線)が合流(正面)

 バス道から上流をみる
  

山王神社近くのバス道から上流方向の谷津

 バス道から上流側を見ると、きれいに耕された耕地が谷津に広がっています。水の流れが見当りません。道路から谷津の方向へ入ってみると、気が付かなかった山際に幅が50cmほどの側溝が延びていました。この小さな水路が「本線」なのか?

 側溝が本線?

 疑問を持ち、谷津を250mほど進むと舗装道路が横切り、左右の丘陵をつないでいます。この道に沿って柵があり、2mほどの土手が正面に盛り上がっています。柵のが開いている所から上って行くと池が広がっていました。

山際に側溝。いま来たバス道を振り返る

 「本線」調整池

 土手に上ると柵と看板があり、その向こうに調整池が広がっていました。水が池尻に溜まって、ゲートから排水されるのを待っています。池の底は一面草が覆い奥が見えません。一周してみることにし、左から時計回りに歩きます。

池の周囲は柵が巡り、遊歩道となっていた

 池の奥に流入路

 池を進むと奥に流入路が見え、その奥の一段高い崖の上に千葉外房有料道路が通っているのが見えます。池の底は水面が見えません。回り込んで流入する水路を見にゆきます。足元が悪く歩道はぬかるみ、木の枝が道を塞ぎます。

コンクリートの構造物が池の突き当たりに見える

 流入する水路の上から

 流入渠から調整池へ流れ下る水路は、池をめぐる遊歩道の下を潜っています。柵越しに覗き込むと、池底に堆積する泥に一筋の水路が出来ています。10年に一度の大雨に対処する規模に造られたそうですが満杯になることがあるのでしょうか。

流入する水路の上から池底を見る

 調整池を一周

 谷津の間に作られた調整池を一周し、改めて排水ゲートを見て、来るときに見た側溝は、ただの側溝だと確信しました。「本線」は、この排水ゲートから地下へ入りコンクリートのパイプでバス道の下を抜け、本川へ合流していると。

「本線」調整池を一周し排水ゲートを見て思う

 外房道路の反対側へ

 外房有料道路の反対側へ行く直接の道は無く、大回りします。バス道の坂を上り、直角に住宅地へ入りました。すると林の向うの谷間が造成地つくりの真っ最中です。有料道路に近付けず、水路らしきものを探してみますが見当たりません。

大回りし道を探し外房道路を目指し近づく

 造成地の谷間に…

 さらに谷間を隔て、造成地が見渡せるところで水路をさがすが見つからず、そこで逆に攻めて行こうと、誉田町の住宅地へ向かい、そこで排水路を見つけ、そこから逆に辿って造成地の谷間を流れる仮の排水路を発見(?)しました。

造成地の外房道路寄りに向かって水の流れ

 排水のパイプを発見

 造成地の谷間に塩ビのパイプが顔を覗かせていました。この丘陵の上にある住宅地からの排水が直接地面に流れパイプへ入っています。この水は本線調整池へ入って行くのでしょう。いずれ水路が作られ、埋め戻され見えなくなると思います。

塩ビの排水管を守るため大木が土砂を遮断

造成地の排水路は無残

 造成地の底は、乱雑を極め、木々がなぎ倒され排水路も壊れています。これから排水路が新たに作られ、その上に住宅地が出現するでしょう。ブルドーザーが土地を削り均しています。この「本線」も地下に埋まってしまうようです。

古い排水路は壊され新たに作られるのを待つ

 古い排水路に標識

 既存の排水路が丘陵の際に沿ってクネクネト曲がりながら、谷間から少しの傾斜を上っています。そこにときどき見かける標識が「右岸No59」とありました。イメージでは、対岸までを遠く感じますが、ここでは1m強で対岸です。面白いなと思いました。

標識は維持管理や工事のためにあるのか

 排水路は行き着いた?

 水路の幅は1・20mほどでしょうか、真直ぐ地面の下へ向かっています。その上は覆蓋され通路となっていました(車止めのある写真)。この先は住宅地のなかの排水路として機能するため「本線」は此処までと探索は終了です。

薄暗い林の中を抜け排水路は住宅地へと消える

本線の地図