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都川の上流域の高根橋からおよそ300m地点の田んぼの中をフェンスで囲まれ流れる都川(千葉市若葉区高根町)
ゆるり水辺の散歩
 大百池の風景
 村田川の風景
  支流村田川
  神崎川
  瀬又川
  本川の下流域
  本川の中流域
  本川の上流域1
  本川の上流域2
 都川の風景
  都川の下流域
  都川の中流域
  都川の上流域1
  都川の上流域2
  都川の上流域3
   支流:支川都川
   支流:坂月川
   支流:葭川
   六方都市下水路
 湧水のある風景
 水辺のスナップ#1
  スナップ #2
  スナップ #3

 鉄骨の護岸とフェンス

 高根橋の上流方向に約40mほど強化した護岸がつづいています。両岸に鉄の矢板が打ち込まれ、それを支える鉄骨の梁が渡されいます。

 パンフレットより

 2級河川を管理する県の土木事務所が発行する都川のパンフレットによると、高根橋から下流は、整備計画対象区間とされ、洪水に・環境に配慮した川づくりが進められています。
 一方、高根橋から上流は、まだ計画対象になっていないのか、すでに進んでいるのか確かめていません。
 橋から三面張りのコンクリートの水路がはじまり、川井町の交差点近くまで続いています。この部分を含め、その先の川を高田排水路としていて、これから上流で流入する3本の支流を「高田排水路」の「東部支線」および「本線支線」と「西部支線」としています。なお、この上流地域は、「県営ほ場整備事業都川上流地区」と古いパンフに記載され平成9年までの事業年度になっていました。
 かつては自然の支流であっただろうと推測する3つの流れの先はいずれも住宅地からの下水道(雨水)になっているようでした。

 雷神社の鳥居

 鳥居が都川の右岸側の丘陵際に見えます。こじんまりとした雷神社の鳥居で、木々の薄暗いなか、三十段ほどの高い位置に小さな社がありました。カミナリの字があてられた名称の神社です。

 五十土町の読み

 千葉市若葉区の端っこで緑区との境に「五十土町」があります。町名の読みは「いかずち町」です。
 右岸で出合った写真上の「雷神社」とどのようなつながりがあるのでしょうか。同じ町内ですので、読みがここからきているのでしょうか。

 都川に架かる10mほどの橋際にバス停があり「五十土自治会館」と標識にあります。読みは「いかづちじちかいかん」とふられています。

 この貝殻の群れは?

 水底の貝殻群は、どこからやってきているのか?
 本川へ合流する地点にも大量の貝殻群があります。この支流の上流は台地状になった緑区の誉田地区で、市原市と境界を接しています。この支流の「高田排水路東備支線」からでしょうか。
 かつて、縄文の時代に海辺が近くまできていたのでしょうか。それで貝塚が築かれたのだろうか?
 などと想像してみました。

 電線マン

 高田地から川沿いに歩いてゆく途中、右方向の高圧線で人が空中で作業をしていました。
 びっくりして写真を撮りましたが、遠くの高所なので明確には撮れていません。が、何とか人の姿は確認できるでしょう。
 高さはやく30mほどはあるでしょう。なかなか見られない風景です。

 第2の支流が流入

 先の支流から800mほどで右岸から小さな支流が、バス道路の下を抜け流れ込んでいます。道路に上がり、支流を探しても見当たらずたんぼがあるだけです。
 後日、この支流を探索し「本線調整池」があり、さらにその先に排水路を見つけ、この支流に「本線」と名称が付けられているのを見て、かつての都川の本流・水源はここではないのかと思いました。

 西部支線調整池とは

 掲示されている看板によると、大雨を一時的に溜め被害を防ぐ調整池です。
 計画では10年に一度の大雨に対応。
・流域面積:196ha
・池の面積:27400㎡
・洪水調節容量:51200立方m
と、説明されています。
 下は掲示の看板です。絵で手前が処理施設と排水口で奥が流入口です。

西部

(拡大できます)

都川上流域の風景

 都川の上流域は、高根橋から上流、と勝手に決めて遡って行きます。高根橋からは水路に変わり、谷津の田んぼのなかをフェンスに囲まれ流れて行きます。コンクリートの水路が途切れると谷津が広々と見渡せ、その先で左右の丘陵が狭まってきます。千葉東金有料道路の高架下を抜けると、高田地区に入り、辿っている左側(右岸側)に支川が合流して来ます。さらに第2の支流が800m先でも左側から細い流れがあります。実は、これが本川だったようで後で分かりましたが、直線的で川幅があるのを本川と思い辿ってみました。そして調整池(西部支線)に行きつき、その先は外房有料道路に阻まれました。
 都川の上流にある雨水の排出を調節する池です。2か所ある調整池の内の一つ「高田排水路西部支線調整池」で千葉市緑区高田町にあります。

◆水路となった都川
高根橋から上流へ

 田んぼの中を流れた都川はぐっと左へカーブし高根橋の下を抜けます。橋から上流側に40mほどでしょうか矢板が両岸に打たれ、その上を鉄骨が渡されているのが見えます。フェンスが両岸をおおって、上流へ向け続きます。左岸側は丘陵の裾を川井町へ向けバス道が通っています。

 高根橋はガードレールの欄干になっている

フェンスの中の水路

 右岸側の丘陵に東金街道が通り、高根グリーンタウンという住宅団地のバス停があります。そこから約10m下にフェンスに囲まれ水路となった都川を見下ろせます。谷津の田んぼの中央をゆるいカーブをえがき約1kmほど、このフェンスがつづいています。(トップの写真)

コンクリートの水路が田んぼの中央を流れる

 川井交差点から

 左岸の丘陵に川井交差点バス停があり、そこから坂を下るまっすぐな道(県道66号)が見通せます。東金街道へつながる道で、丘陵をのぼった先の宮田交差点で合流します。その道の下を水路(都川)が通っています。ガードレールが欄干のように置かれていました。

 東金街道へ向かう道。フェンスの下が水路

 道路下の水路から

 ガードレールとフェンスで囲まれた道路下の水路から、上流方向に刈取りが終わった田んぼが広がり、その先に狭まった谷津が見えています。右岸側の川から離れた所に道があり、そこをたどります。舗装からすぐに砂利になった道が丘陵の際を通っていました。

 川井交差点下の道路から上流方向

 谷津の中を流れて

 砂利道を進むと、左右の丘陵が近づき、谷津は狭くなり、中央を都川が流れます。小さな橋が何本も横切っていました。コンクリートブロックを二つ並べて橋とし、左右の丘陵から生活道路が続いています。右岸側の丘陵上に小規模な住宅団地・野呂団地があります。

 ガードレールの下にブロックを2つ置いた橋

 左岸側に栗林

 整然と植樹された杉林と、反対の左岸に栗林がありました。右岸側には、泉自然公園への道が丘陵を上っています。少し進むと左手に雷神社の鳥居があり、その先にコミュニティバス停留所がありました。五十土自治会館の標識があります。

 石積みの両岸から排水パイプが突き出す

 五十土バス停から

 谷津の中央を都川が流れ橋が架けられ、橋際に五十土自治会館のバス停があります。橋を渡り東へ丘陵をのぼって行く道があり、泉自然公園の南を回って、JR誉田駅へつながる道へ入ります。
 右岸側からこの橋を渡り左岸側の丘陵際へ移って、都川を上流へたどっていきます。

 バス停から上流方向。田んぼの中を都川

千葉東金道路の高架下

 都川を挟んで左右の丘陵が狭まったところを「千葉東金道路」(有料道路)が走っています。東へ500mほどに高田インターがあります。丘陵間を高架でつなぎ、その下を都川が流れているのです。集落をつなぐ道を辿って、高架橋下の川へたどり着き上・下流を眺めました。

 千葉東金道路の高架下から上流方向をみる

水底の多量の貝殻は?

 高架橋の有料道路から300mほどの所で、都川を渡る小さな橋があり、この下に多量の貝殻があるのを見つけました。以前には気が付かなかったのですが、今回は目に付き不思議に思ったのです。上流の支流で以前、貝殻群が水底にあるのを見ていました。縄文時代の貝塚から流出か?

 東金道路の高架橋が見え、川底には貝殻が

 右岸から支流が合流

 JR誉田駅へ向かう道路に高田バス停あります。その道路下をくぐり本川に流入する支流があります。高田排水路東部支線と名付けられているようで、後日辿ってみると、本流より長い距離がありました。この合流する水底にも大量の貝の殻があり、上流から流れてきているようです。

 右岸から支流(写真左)が本川に合流する

高田と本郷バス停の間

 ここ高田で川とほぼ並行してバス道路が走っています。次のバス停が本郷で、西から来る道路とT字に交わります。「高田」の名が付いた交差点です。土手幅が広く歩くには快適な農道が続いていますが人が歩かないのでしょう、フカフカとやわらかく快適でモグラの穴が所どころあります。

下流方向を農作作業で使う橋から振り返る

 再び右岸から支流が

 小さな流れが右岸から本川に入っています。水面幅は1m強でしょう。川と並行のバス道下をコンクリート管で抜け、40mほどの流れとなって合流しています。バス道路に出て支流の先を見てみましたが、農地が広がるだけで流れが見えません。実はこの先に調整池があったのです。

 右岸から小さな第2の支流が流入(手前)に

 調整池にたどり着く

 山王神社の下の川沿い(左岸)を進むと道に突き当たり、目の前に下水を処理する施設がありました。左方向(東)へ100mでバス道路、そこに中芝公民館バス停があります。処理施設の左右に調整池を周る道がつくられ、道を進むと、奥は外房有料道路が走っていました。

 道路下は調整池の排水口になっていた

広い調整池を一周する

 谷間が池になっていて、底に水がわずかにあるのが見えます。周囲は、手すりでガードされ散歩するには良いだろうと思いますが、あまり人が歩かないのか荒れた感じがします。一周して元に戻りました。

調整池の汚水処理施設(中央奥)と排水口(右側)

 調整池の流入するところ

 池の奥は、外房有料道路で行き止まりです。道路を隔て高田パーキングアリアと東へ200m先に料金所があります。道路下を抜け南へ出てみます。
 丘陵が両側から迫り谷間のこの部分へ自然と雨水などが集まる場所です。道路下に調整池へ入る下水道管があるのでしょう。

西部支線調整池の奥で雨水などの流入口

都川上流域の地図