都川の中流域は、本川と支川都川の合流点からと、勝手に決め遡って行きます。本川をたどり高根橋をめざします。これも、ここまでを中流域と決めました。やく6.5kmほどでしょうか。広々とした都川多目的遊水地を右手に見て、国道126号線(東金街道)へ出て進みます。下流域の市街地と違い、都川は田園風景になり、東金街道沿いに着かず離れずでほぼ並行しています。坂月橋を過ぎると右手に田んぼの風景が広がります。夏には、青々とした稲田が広がっています。泉自然公園の入口付近まで都川はほぼ東金街道に沿っています。
都川「思いっきり川遊び」(NPO団体主催)が毎年開かれ、都川中流の多部田橋から上流で、親子による川の生物を観察する催しが行われています。(2012年7月16日)
都川橋の上から見る合流地点。正面に本川からの流れ込み、右から支川都川が流れ込んでいる。
正面に都川の本川が流れ込むゲートが見え右からは支川都川が合流している地点です。
合流地点から川沿いに道が無く、遊水地の西側を加曾利交差点へ出て、東金街道を東へと回って行きます。交差点からすぐ右側への道がありました。
青柳橋から都川下流側に遊水地の向うに京葉道路
東金街道の右折の信号から少し進むと青柳橋が都川を跨ぎます。遊水地のほゞ中央で遮るものがなく、東・西が見渡せます。都川多目的遊水地は、本川と支川都川の合流する三角地と本川の右岸側に広がっています。京葉道路が遠く見えます。
大宮橋から都川の下流に広く遊水地が見渡せます
青柳橋からも川沿いの道を行けず大宮町へ向かう道を進み、川から離れます。集落から再び都川へ向うと大宮橋になります。川幅は30m以上か、水面部分は6mほどでしょうか。渡ると東金街道へ出ます。この橋までが遊水地の境界です。
東金街道と大宮町を結ぶ。通行量少なくさびしい
通行量の少なさ、利用度の低さに比べ、贅沢に作られた橋です。中央の車道は片側1車線ですが、左右の歩道幅は広々とし、欄干や照明塔のデザインも美しい。右岸の土手を進むとすぐに大宮台の住宅地からの水路が左岸に入ってきていました。
右岸の土手を進むと白い建物が見えてきました。川の水を浄化する施設で、建物の西側に小さな庭園風の広場が作られています。
川の水一日約2万立方mを浄化し再び川へ戻しているそうです。浄化施設は、他にもあり第8浄化施設が都橋の西側にあります。
都川の水質改善のため造られた第4浄化施設
浄化施設からは一部舗装があり、少し進むと支流の坂月川が合流する地点です。新しい護岸の川幅は約30mほどもあり都川本川に流れ込んでいます。一旦、坂月川に架かる坂月川橋へ向い約400mほどさかのぼり、橋を東へ渡り、再び本川の右岸へ戻りました。支流の坂月川が左から本川へ流入してきています
合流地点から約400mほどの太田橋です。川幅は22mほど、橋から上流側を望むと、右岸側は土手の近くまで民家があり、左岸はヤブが広がり荒地の印象。休耕田なのでしょうか。右岸の土手を自転車を押しながら約500mほど進むと坂月橋に出ました。橋の南から北をを見た欄干の装飾が立派な太田橋
同じく太田橋から下流を見ています。遠く京成の千葉中央駅前にある千葉セントラルタワー(151m)が聳えています(写真右手に小さく突き出ている)。直線で約5.5kmほどか。この太田橋から川は少しカーブし、ヤブでタワーは見えなくなりました。太田橋から下流方向の先に千葉セントラルタワー
この坂月橋から北方向すぐに坂月交差点です。川を跨いで青いペンキの水管橋が並行に架かっています。道路は南北に走り、北へ坂をのぼると小倉台のモノレール駅前に、逆に橋の手前の坂上には、大宮台の住宅地で、その中央をこの道路が貫いています。
坂月橋(右)は南北に走る道路になり切っている
はざま橋というのが坂月橋の上流方向300mにありました。写真のように都川を南へ渡った先は草深いヤブで、人が踏み固めたであろう細い道があるだけ、反対に北側にも踏み固めた道の先に、東金街道が見えます。どうも使われていない橋のようです。右岸の土手を進むと草生した中に立派な橋が現れた
土手を歩いて橋に出ました。車も通る舗装された道が走っています。大草橋です。坂月橋から約550mほどで、欄干はシンプル。右岸側に東金街道から、千城台の南端へ上って行く道につながり、「大草谷津田いきものの里」への入口になります。大草橋から上流方向を見るとヤブが目立つ
川幅がグッと狭くなり仮設の橋が架かっていていました。
南の方向(左岸側)の荒地に向け、橋から道は真直ぐ伸びています。板敷の橋は手すりが工事用のパイプで組まれ、臨時に架けられた橋にしては、道路が舗装され、東金街道と結ばれています。仮設の橋から南方向に直線的に道がのびている
川幅は約10mほどと狭くなり、川面を木の枝が覆えるほどになっているところもあります。
趣きのある風景ですが、直ぐ横に東金街道が通っています。川との距離は、わずか14~5mほどでしょうか、川と街道が一番近づいたところでしょう。無名の橋から下流をみると樹木が被さる川幅に
仮設の橋からつづいて、すぐにコンクリート造りの橋です。小型車が走れる幅があります。舗装された道がここでも南へまっすぐ続いています。写真の手前4mほどは東金街道で、車が忙しく行き来しています。ここが都川と東金街道の一番の接近点でしょう。同じく無名の橋から南の方向を見た風景です
やく200mほど進むと祐左衛門橋です。広々とした水田が見渡せ、東金街道を走る車が遠くから近づいてくるのがよく見えます。
ここまでの風景は、ヤブが蔽い茂る風景でした。もともとは左岸は水田であったろうと思われ、休耕田となってしまい、荒れていったのでしよう。祐左衛門橋から上流方向には田んぼが広がっている
左岸側の土手を自転車を押して歩いて進みます。水田のあぜ道は草が刈られ、よく手入れが行われています。400mほどで北谷津橋になりました。
川幅は20mほどでしょうか。祐左衛門橋からずっと同じような川幅でつづいて上流へ向かっています。北谷津橋から下流方向。右岸は街道沿いに家がつづく
北谷津橋から約600mほどの距離で多部田橋です。
橋は平和公園入口になっています。南へ、上って行くと大規模な霊園に、一方、右へ行くと多部田町の住宅地になります。
橋の北側は信号で、川と並行の東金街道に突き当たります。多部田橋から北方向。T字路の交差点で街道に。
足元が柔らかな右岸の土手を自転車を押して進むと下高根橋。ここから北の方向を見た風景です。両岸は田んぼになっています。川幅は18mほどでしょう。
この道はサイクリングロードを兼ね高根橋の先の泉自然公園と平和公園を結んでいます。
下高根橋から北の方向。街道沿いの家々が連なる
多部田橋から約600mほどで、この下高根橋になりますが、この中間に、水深の浅い直ぐになったところがあります。
ここで夏になると、親子の川遊び体験ができるNPOの催しが開かれています。
下高根橋の下の流れで、川遊びのできそうな所です
向こう岸へ10数mで渡れ、幅が1m強の板を敷いた橋です。
農作業で使う橋でしょうか。両岸のあぜ道からこの渡しにつながります。近道をする人を見かけ、橋が架けられていることがわかり、近づいてみました。この先200mほどで高根橋です。高根橋の手前にある板橋のある風景です
サイクリングロードをたどって高根橋へ出ました。橋の手前は川がカーブして下流側を見渡せません。上流側を見ると両岸をU字コンクリートで護岸され、鉄骨を渡しています。
この先は泉自然公園へ続きます。
ここまでを中流域として遡ってきました。高根橋です。川幅は狭くなり15mほどでしょうか
川遊びは、ちば環境情報センターの主催で毎年行われています。
ここは、中流域で多部田橋から上流方向へ400mほどの地点です。水面の幅は4mほどでしょうか、水位は子供のひざ下ほどでザブザブと、歩き回ることが出来ます。多部田橋から上流で川へ入り、生きものを探します
大人も子供と一緒になって、100mほどの区間を網を入れ、生きものを探します。
草の生い茂る淵をさぐって行きますが、なかなか網に入らないようです。根気よく、あちら、こちらと場所を変え探って行くうちに、いろいろな生きものが網にかかってきました。大人も子供も夢中で岸辺の草下をさぐり進みます
都川で、メダカ、ボラ、コイ、ギンブナ、トウヨシノボリ、モッコ、タモロコ、ヌマチチブ、テナガエビなどの棲息が確認されています。また「都川の環境を考える会」の情報では、アユの遡上・産卵を確認、オイカワ、モツゴ、ウナギ、ギバチも見られるという。場所を変えながらお楽しみを探してゆきます
また、エビ、カニ、カメも数種のほか貝類もあり、水生昆虫とあわせ多様な生物が生息していると言います。多部田橋から高根橋までの間は、両岸に青々とした水田が広がっています。川幅20mほどの水面の下は浅く、かなりきれいな水が流れていました。川床の浅い流れは生物探しにピッタリの場所だ
大百池の風景 |
村田川の風景 |
支流村田川 |
神崎川 |
瀬又川 |
本川の下流域 |
本川の中流域 |
本川の上流域1 |
本川の上流域2 |
都川の風景 |
都川の下流域 |
都川の中流域 |
都川の上流域1 |
都川の上流域2 |
都川の上流域3 |
支流:支川都川 |
支流:坂月川 |
支流:葭川 |
六方都市下水路 |
湧水のある風景 |
水辺のスナップ#1 |
スナップ #2 |
スナップ #3 |
NPOちば環境センターが毎夏、子供向けに都川で開催している川遊び。中流の多部田橋から上流の400mのところから川に入り、水生生物の観察を親子で楽しんでいます。
東金街道の加曾利交差点。右折し東へ進みます。交差点の上には京葉道路が走り、側道の16号が下を並行しています。
都川の治水安全度を高めるため遊水地造りが進められています。30年に1度の大雨から50年に1度の大雨に対応します。面積は42.4haにわたる広さがあり、52万立方mの水を受け止め貯水することができるそうです。
都川の水をきれいにするため河川浄化施設が二ヶ所設けられています。
京葉道路が都川を跨ぐ右岸の下流側に第8浄化施設が造られています。
もう一つは、そこから上流へ約2kmほどの所の第4浄化施設です。
敷地内に小さな池(写真下)があり浄化した水が見られる「観察池」があります。
施設の浄化能力は一日に約2万立方mで、処理し再び川へ戻しています。
太田橋の下で悠々と大きなコイが5匹泳いでいました。大さは70cm以上はありそうで、胴回りも丸まるとし60mc以上はありそうした。
カメもよく見ました。日当たりのいい岸辺で日光浴、じっとしている姿は微笑ましいものです。
都川には、川を愛する人たちが沢山います。地域住民を中心に環境保護ボランティア団体が組織されています。
「NPO都川の環境を考える会」、「ちば環境情報センター」、「坂月川愛好会」などが活動しています。
水質保全のための水質測定、ビオトープ、清掃、自然観察会などの活動を年間を通じて行い、パンフレット・小冊子などで生息生物の紹介もやっています。
写真下の1ページは、都川の環境を考える会が発行している小冊子で「都川に生息する魚たち」を紹介しています。
下高根橋へ向かう道にサイクリングロードを示す標識がありました。
平和公園にセンターがあり、発着所になっています。一方、約3kmほど先に泉自然公園があり、ここにもサイクリングセンターがあります。
この2点の間をサイクリング出来るようにコースが組まれています。
要所要所に案内の標識が立てられ、迷わず走りやすいようにされています。